TIPOFF!! #LOVE WINTER






「急にあのタイミングで国体戻ってきたから、てっきりお前らが付き合うからまたバスケに復活したのかと思ったぜ。」
「仮に俺と付き合って戻ったバスケであそこまでのゲームはできないよ。多分、ユリの中で拗れてた原因が解消したんじゃないかな。」

「確かにそうだな…。なんか、」
「ん?」
「そういうことも色々考えないようにしようと素直になれねぇ自分が嫌だったんだよ。試合に無理に集中しようとしてたっーか。」

「…ごめん。」
「いや謝ってほしいわけじゃなくて、そこが自分が選手としてバランスがとれなくてダメなんだって気づいた。」

「…」
「そう気づいて、もうお前と恋愛するのやめようと思ったんだけどよ!!そんなのもう絶対に無理かなって思った。」


好きだった。
自分で想うよりもずっと、大好きだった。



「やっぱりお前に想われることが嬉しいから。お前を見てみぬ振りなんてできねぇと思った。」

それを聞いた翔真も嬉しく思い、思わず抱きしめたくなるのを我慢してると、いつの間にか頬を伝う涙を未茉が土のついた手で拭おうとするので、

「だめ!!」
がしっ!と手を掴んだ時には、すでに遅し。
「あ~~………」
もう頬は土だらけになってしまった・・・。


「?」
きょとんとする未茉だが、「ぷっ」と翔真は笑ってしまう。
「あんだよ?」
「あははっごめんごめん。」
とりあえず手で頬についた土を払ってると、
「笑ってんな!!人がせっかく謝ってるのに!!」
未茉が土を掴み、翔真の顔に投げつける。

「おいっ・・・!!」
「あははっ!ざまぁ!!」
「ざまぁっておい!」
「やべ逃げよ!!」
お互いバスケ魂に火がつき、フェイクを入れて本気の雪合戦ならぬ土合戦のやりあいに、いつの間にか全身泥まみれになってしまった。