「静香がエマのシュートブロックしたぞ…!!」
驚いた東京女子ベンチが立ち上がった。

完全にエマが打てば入るという流れを作られてしまったが、それを止めるのには申し分ないタイミングだっただけに、
「よし!静香ナイス!!」
未茉が駆け寄り、歓声が上がる。
向こうの流れを立ちきってくれたおかげで神崎はタイムアウトを取り消した。


「おっしゃぁあ!エマ!!悪いけどな、愛の力ならうちも負けへんで!!」

エマを指差し威張りながら言い放った。
「アイツは何を言ってんだ・・」
とみんなに呆れられながら・・・。

「ナニ、あんたもアラシにアイラブユー?」

エリーが不思議そうに静香に聞いてくる。
「嵐ぃ?!あんなお子ちゃまは、うちのタイプちゃうわ。うちの彼氏はもぉっーと大人で優しくて色気のある人や!!あそこにおるで!!」
じゃーん!とアリーナの東京男子応援席の方を指す。

「なっ・・なんだぁ・・!?」
「なんか静香が指差してるぞっっ」
会話は聞こえないが明らかに指をさされなぜだか分からない悪寒がする東京男子一同・・。

「ンー。あんまりいいオトコ見当たらナイ…」
「どこに目つけとんのや!?よく見てみぃ!!うちのことを大好きなイケメンや!!」
疑惑の眼差しを向けながら走り出すエリーは、静香をあっさり交わしてシュートを打つ。

「あぁぁあ!」

当然スパッと決まり、エリーとエマに鼻で笑われる。
「何やってんだ!!バカ静香!!」
「バカやないで!!未茉!!」
「!」
急に目の色変えて怒鳴り返す静香に未茉の足は止まった。