「白石が頑張る姿が見れたことが、俺にとっては最高の結果だ。俺のことなど気にするな。」
「キタロー…」
「それにこの休みの間に関東のチームの分析や、女子のデータ分析をできて、とっても意義のある休みだった。これを元にウィンターカップ優勝を目指そう。」
「おおっ!!さすがだな!!キタロー!!」
未茉が興奮して食いつくと、
「過去の愛知のデータやエマの動画なども手に入れた。あと白石の怪我によく効くメニューも考案できた。怪我回復パンも作ってみた。」
「うおおっマジかどんなパンだよそりゃ!!」
「なんか・・・キタローはまるで心配いらないな。イキイキしてるし・・・怖いけど。」
「ああ・・心配なのは、あの男だけか。」
遠目から二人を見守りながら三上と結城は、学校のチャリ置き場に到着すると、
「なぁ、白石。翔真は大丈夫か?」
「あ?翔真??」
「朝練もいつもの電車乗ってこねーし、昨日から返信ねぇんだよな。」
「試合に負けたくらいで落ち込む奴じゃないしさ、白石なにか知ってる?」
そう尋ねられてすぐにスマホで翔真に電話すると、
「おう、翔真ー?お前どこだ?早く学校来いよ。」
「出るじゃん電話・・・」
「しかもすぐな。」
「あの野郎・・・」
未茉の電話姿を見ながら二人は呆れていると、
「今起きたってよ。すぐ来るって。」
電話を切り、そう告げると
「あんだよアイツ・・もうぜってぇ心配しねぇからな!!」
白石からの電話だけ出やがってと結城は怒りながら体育館に向かうが、三上は、
「何かあった?」
「うん。まぁ、後で謝らなきゃと思ってて。」
珍しい未茉の反応に、三上は思うとこはあったが、あえて触れずに見守ることにした。



