「そうだ。プレゼント、用意しておこうっと」




いつでも渡せるように、準備万端にしておこうっと。
どんな反応するか、すごく楽しみ。




ガチャッ
と部屋が空いた。



「しい、ほらココア持ってきたぞ」

「ありがとう‼佐伯くん‼」

「……熱いから気をつけて飲めよ??」

「うん‼わかったぁ」




淹れたてのココアを一口飲むと、お砂糖がたっぷり入っていて、とてもおいしかった。
カラダもココロも、ぜんぶ温まりそうだった。





「……しい」

「なーに??佐伯くん??」




ココアをテーブルに置いて、佐伯くんの方に体を向けた。
そしたら佐伯くんは、わたしの手を握って、優しく優しく、甘いキスを落としてくれた。