一気に自分の気持ちが上昇していくのを感じる。
こんな身近なところに自分とマリさんとの接点があるなんて思ってもいなかった。
いわばあたしにとってマリさんは雲の上のような存在だったからだ。
「マリさんもそのマンガを読んでるんだね!」
嬉しくてそう言うと、マリさんはまた驚いたように目を丸くしてあたしを見つめた。
あたし、なにか変なこと言っちゃったかな?
焦っているとマリさんが「どうして『さん』を付けるの?」と、首をかしげて聞いてきた。
「え?」
「あたしたちクラスメートなんだから、呼び捨てでいいのに」
マリさんは少し拗ねた表情を浮かべてそう言ったのだ。
自分とマリさんの間には見えない壁があると思っていたけれど、それは自分の思い過ごしだったのだ。
マリさんはあたしとの間に壁があるなんて考えていない。
みんな、同じクラスメートだと思っていてくれたのだ。
当たり前と言えばそうかもしれない。
だけど、あたしにとってそれはとても嬉しいことだった。
「じゃあ……マ、マリ」
ぎこちない呼び捨てに、マリは笑顔になった。
「なぁに美久」
マリがあたしの名前を嬉しそうに呼ぶ。
そこから、あたしたちは急速に仲良くなっていった。
こんな身近なところに自分とマリさんとの接点があるなんて思ってもいなかった。
いわばあたしにとってマリさんは雲の上のような存在だったからだ。
「マリさんもそのマンガを読んでるんだね!」
嬉しくてそう言うと、マリさんはまた驚いたように目を丸くしてあたしを見つめた。
あたし、なにか変なこと言っちゃったかな?
焦っているとマリさんが「どうして『さん』を付けるの?」と、首をかしげて聞いてきた。
「え?」
「あたしたちクラスメートなんだから、呼び捨てでいいのに」
マリさんは少し拗ねた表情を浮かべてそう言ったのだ。
自分とマリさんの間には見えない壁があると思っていたけれど、それは自分の思い過ごしだったのだ。
マリさんはあたしとの間に壁があるなんて考えていない。
みんな、同じクラスメートだと思っていてくれたのだ。
当たり前と言えばそうかもしれない。
だけど、あたしにとってそれはとても嬉しいことだった。
「じゃあ……マ、マリ」
ぎこちない呼び捨てに、マリは笑顔になった。
「なぁに美久」
マリがあたしの名前を嬉しそうに呼ぶ。
そこから、あたしたちは急速に仲良くなっていった。