凌には申し訳ないけれど、死んでしまった人間のせいで足止めを食っている時間はない。
一刻も早く響を助け出さないといけなかった。
あたしは光平と同じようにピアノ線を踏んで先へと進んだ。
しかし、それもすぐに立ち止まることになってしまった。
「くそ、ここにもだ」
光平が呟く前方を確認すると、キラリと光るピアノ線が見えた。
こそには先ほどと同じようにあらゆる角度からピアノ線が貼られていて、前に進むことができなくなっている。
あたしは咄嗟に頭上を確認した。
さっきは頭上まで確認していなかったから、危ないところだったのだ。
でも、今回はなにもないようだった。
「どうやら硫酸は落ちて来ねぇみたいだな」
光平も確認して言った。
「うん、そうだね」
頷くが、足を前に進めることはできなかった。
頭上が安全だからと言ってなにもないとは言い切れない。
ピアノ線に触れることで、また命を奪われる可能性の方が高いのではないかと思えた。
一刻も早く響を助け出さないといけなかった。
あたしは光平と同じようにピアノ線を踏んで先へと進んだ。
しかし、それもすぐに立ち止まることになってしまった。
「くそ、ここにもだ」
光平が呟く前方を確認すると、キラリと光るピアノ線が見えた。
こそには先ほどと同じようにあらゆる角度からピアノ線が貼られていて、前に進むことができなくなっている。
あたしは咄嗟に頭上を確認した。
さっきは頭上まで確認していなかったから、危ないところだったのだ。
でも、今回はなにもないようだった。
「どうやら硫酸は落ちて来ねぇみたいだな」
光平も確認して言った。
「うん、そうだね」
頷くが、足を前に進めることはできなかった。
頭上が安全だからと言ってなにもないとは言い切れない。
ピアノ線に触れることで、また命を奪われる可能性の方が高いのではないかと思えた。