14人いたのに、みんなみんな死んでいった。


もうあたしたち以外誰も残っていない。


それなのにこの悪夢は終わらない。


夢は覚めない。


まだ続いて行く……。


「ああああああ!」


あたしは何度目かになる雄たけびをあげた。


頭の中にはびこる鬱を少しでも発散させるために。


少しでも冷静でいられるようにと、叫び続ける。


「ああああああああ!」


響が泣いていた。


友人の死体を抱きしめて、ボロボロと涙をこぼしていた。


あたしは水をかき分けてドアへと向かう。


ドアはしっかり閉められていて、ビクともしない。


ドアの隙間から水があふれ出すこともない。


「開けて! 開けてよ!」


あたしは拳を作ってガンガンとドアを叩いた。