意識があるのかどうかもわからない状態で痙攣を続け、ジッと天井を見つめ続けている。


「ミチル……!」


あたしはミチルの口からあふれ出す泡を手で拭った。


それでも泡は次から次へとあふれ出す。


あふれだす度に、あたしはまた手で泡を拭う。


そんなことを繰り返していたときだった。


突然ミチルがビクンッと大きく跳ねた。


あたしの腕の中で、まるで打ち上げられた魚のように。


そして……それっきり、動かなくなった。


「ミチル?」


あたしは震える声で名前を呼ぶ。


しかし、ミチル目はしっかりと閉じられている。


ミチルを抱きしめている両手が小刻みに震え始めた。


嘘だ。


こんなの嘘だ。


ミチルまで死ぬなんて……!