ガシャンッ!


それを狙ったかのように巨大がトラバサミが作動した。


それはまさしく猛獣のトラのように太一の顔に噛みついたのだ。


刃が太一の首に突き刺さる。


「うっ」


太一が一瞬大きく目を見開く。


少しして、首からダラリと血があふれ出した。


太一の右手が動いてなにかを強く抱きかかえたのがわかった。


「太一!!」


思わず叫んでいた。


しかし、太一はもう返事をしない。


黒かった太一の目はグルンッと一回転し、真っ白に染まる。


そして次の瞬間、完全に動かなくなってしまったのだった。