「あ、おね…お兄ちゃん」 一樹の叫びに、今気づいたとでも言うように、目を丸くする柚樹 てか…さっきお姉ちゃんって言おうとしただろ という言葉をギロッと睨みながら表現する 目でゴメンなさい...と返事をする柚樹だったが 「でもおね…お兄ちゃん。ここの人たちいい人ばっかりだよ」 「あ、そう」 あたしより、こいつのが危なっかしいんじゃねぇか 柚樹をもう一度ギロッと睨みながら、一樹は妹を送り込んだ母を恨まずにはいられなかった 「…って、さっきから笑うんじゃねぇよ裕二!!」