「それよりさ、お風呂あがりに瑞樹たちの部屋行かない?」
「えっ、何で?」
「トランプしよう〜だって。行こうよ」
そんなこと言われても……男子の部屋って普通に行って大丈夫なのだろうか。
沙良以外の女子二人は他クラスの友達に会いに行くということで断っており、私も澪に会いに行くことにして断ろうと思ったけれど……。
「汐音は行くよね?」
「うっ……」
その圧が怖い。今日のバスの時も思ったけれど、沙良の圧がかなり怖く、逆らえないと思ってしまう。
「でも霧谷は沙良だけを誘って……」
「残念ながら瑞樹は汐音をご所望みたいよ」
そう言って沙良にスマホの画面を見せられる。それは霧谷からのメッセージで、【藍原ちゃんもよろしく】とガッツリ私の名前が打たれていた。
どれだけ私を巻き込めば気が済むのだ。
「そもそも女子が男子の部屋に行っていいの?」
「先生が見回りに来る就寝時間までに戻れば大丈夫」
沙良に笑顔で「ね?」と言われ、もうこれは受け入れるしかなさそうだった。



