「あっ、勘違いしないでね。さすがに瑞樹は汐音をからかいすぎだとは思うけど……」
「からかいの域を超えてるから!あとしつこい!何なのあれ、私があいつに何をしたって」
「はい落ち着こうね汐音。それと瑞樹と仲が良い汐音を羨ましがる女子もある程度いるから、嫌い発言する時は周りに気をつけなよ?」
「うっ……」
さすがの私も沙良の言葉を聞いて、思わず口を閉じた。
それは薄々気づいていたことだ。
一部の女子は私のことをよく思っていないようで、冷たい視線を向けられたり睨まれたりと、すでに被害が出ていた。
幸い、沙良を含めた同じグループのみんなは何とも思っていないみたいだけれど……同じクラスの子でも、霧谷を好いている女子からは嫌われていそうだ。
全くの勘違いなのに。
私は被害者で、霧谷も私を好きとかそういう意味で近付いているわけではないのに。



