「沙良も別れて正解だね。こんな軽い男……今でも仲が良いのは不思議だけど」
「沙良とは円満な別れ方だったからな。あ、そういや沙良ぐらいか、別れてもこんな風に仲良いのって」
「……」
「そんな目で見るなよ、沙良も気にしてないしいいだろ?」
それはまあ、そうだけれど……霧谷に言われるのは嫌である。
「私は絶対に御免だけどね、あんたみたいな男」
「照れてたくせに?」
「こいつ……!」
「あっ、そろそろカレーできた頃じゃねーか?」
私を怒らせてすぐ話を変えてきた霧谷は本当にタチが悪い。
本当は言い返したかったけれど、カレーが完成したため、私はご飯担当の沙良と堀田に声をかけに行くことにした。



