「霧谷だって勉強以外はいいところないでしょ」
「えー、それはひどいな」
「あと顔ぐらいか」
「ふはっ、それはもっとひどい」
私みたいに苛立つ様子もなく、笑うだけの霧谷。大人な対応をされているようで、私が子供みたいだ。
「1年の時から有名だったでしょ、素行が悪いって」
「あー、サボってたことか。2年になってからはまだサボってないぞ?」
「最初だからでしょ」
「じゃあサボらなかったらご褒美くれる?」
ご褒美って……当たり前のことをしてご褒美ってさすがにおかしいだろう。
「そもそも授業に参加していないのに、どうして毎回学年一位なわけ?」
「元の頭の良さ、かな」
自信たっぷりの返しにイラッとして当然だろう。私は毎度授業に参加して、予習復習やテスト勉強も頑張っているというのに、霧谷に敵わないなんて!



