「おっ、いい感じにできてきたな」
「うん」
あとカレーはルウを溶かし、ある程度煮込んだら終わりという段階だった。他の班が作るカレーの匂いも徐々にしてきて、お腹が空いてきた。
「それにしても可愛かったなぁ、玉ねぎに苦戦する藍原ちゃん」
「なっ……!?」
こいつは。さっきの気遣いは何処へやら、また私をバカにする。
「藍原ちゃんって意外と弱い部分が多いよな」
「弱いって何。人には苦手なことの一つや二つあるでしょ」
「しっかりしてそうなのに、意外と抜けてるところが多いんだよな。知れば知るほど、それがどんどん出てくる」
何だか弱みを探られているみたいで嫌な気がする。本人は楽しそうにしているため、余計に不服だった。



