愛恋のキス




「当たり前じゃない。瑞樹はかなり面倒な性格してるから」

「そんな堂々と貶すなよ」
「事実だがらいいでしょ」


 沙良と霧谷の話を聞いていると、今も付き合っているような感じがしてならない。

 まさか1週間で別れたなんて……正直考えられなかった。男友達という人ができたことないため、二人の距離感がイマイチわからないだけかもしれないけれど。


「霧谷、水」
「あっ、はい。もう入れていいのか?」

「早くして」
「相変わらず厳しいなぁ、藍原ちゃんは」


 軽い調子で笑いながら、鍋に水を入れる霧谷。段々とカレーっぽくなってきた。


「じゃあ私も戻ろうかな。堀田に任せてばかりだと悪いし」


 霧谷が戻ってきたところで沙良も堀田の元へ戻ってしまい、また二人にされてしまう。

 段々と慣れてはきたけれど、できれば二人になりたくないのが正直なところ。