愛恋のキス




 せっかくの行事なのだ、とことん楽しみたい。
 沙良に乗るようにして私もお菓子を取り出し、互いに交換し合う。


「あたしもお菓子持ってきたよ、交換しよ!」
「同じく〜」


 私と沙良の前に座る同じグループの女子二人も振り返り、四人で軽くお菓子パーティーのようなものを開いていた。


「瑞樹、どうした?さっきから黙ってるけど」
「んー、軽く酔ったかも」

「瑞樹って酔う体質だったんだな。酔い止めは?」
「……ない」


 お菓子を食べて楽しんでいると、ふと堀田くんの声が耳に届き、意識を後ろに預けてしまう。

 本来なら霧谷が邪魔してきそうな場面だと思っていたけれど、やけに静かだったのは酔っていたからのようだ。