「い、今すぐやり直しを……」
「班も決まったとこだし、連絡取り合う用のグループ作るか」
「ちょっ、離して!」
慌てて教卓前に立つ先生の元へ行こうとしたけれど、霧谷に腕を掴まれてしまう。
さらに彼はあいている片方の手でスマホを触り、何やら操作していた。
たった片方の手すら力が強くて追い払うことができず、その場から動けなくなる私。
「沙良、藍原ちゃんを招待しといて」
「とかいって汐音の連絡先ゲットするつもりでしょ」
「わかってんじゃん、当たり」
手を振り払おうと必死になる私を放置して沙良と話している霧谷に余計に腹が立つ。
「おい瑞樹、そんなに強く掴んでやるなよ藍原ちゃんが可哀想だろ」
「んー?あんま力入れてないけどな。藍原ちゃんがか弱すぎるんじゃねーの」
見かねた堀田くんが助けようとしてくれたけれど、彼の言葉を一蹴した挙句、私を馬鹿にしてきた霧谷。
本当にムカつく、こんな男に力で一切敵わないなんて!



