それに別の女子と組んでくれた方が私としても都合が良い。変に突っかかってくる心配もないのだからと油断していたからだろうか。
「あー、悪いみんな。俺もう女子の相手決まってんだ」
「そうなの?」
「えー、残念。誰と組むの?」
何となく霧谷の話しの続きが聞きたくないと思った私は、耳を塞ぎたくなった。
まさかとは思うけれど……いや、そんなわけがない。気のせいだと何度も心の中で唱える中、霧谷はさらっと相手の名前を口にした。
「藍原ちゃんだよ」
「……っ!?」
思わずガタッと音を立て、勢いよく立ち上がってしまった。
明らかに大きな音が教室に響き、クラスメイトの視線が集まってしまう。



