愛恋のキス






 1日の授業が全て終わり、ホームルームの時間に担任の先生が口を開いた。


「来週に行われる宿泊行事についていろいろ決めていくぞ〜。まずはプリントを配るから後ろに回すように」


 4月末に行われる宿泊行事について、ようやく準備が始まるようだ。

 初めは宿泊行事で友達を頑張って見つけようと意気込んでいたけれど、すでに沙良と仲良くなれたため、少しばかり心に余裕があった。


 ただ……問題は霧谷である。関わりたくないけれど、諦めの悪い相手は何かと絡んでくるし、こっちは大迷惑である。

 何が色ごとに興味がある、だ。そりゃ私だって思春期真っ只中の女だ、恋に憧れを抱いて何が悪い。


 もちろん霧谷だけは恋愛の対象に入らないけれど。本当にムカつく、あんな風に耳元に顔を近づけて言うこともないだろう。