「あー、何なの本当に先生たちはバカなの?それとも神様の嫌がらせ?」

「こら、そう言うことは言わないの」


 澪は四人兄妹の一番上らしく、まさにお姉ちゃん的存在だった。
 今も私が良くないことを言うと、優しく注意してくれる。自分でもわかっているけれど、どうしても我慢できない。


「今日は午前中で学校が終わるし、せっかくだからカラオケでも行こっか?」

「……行く!」


 さすがは澪、私の扱いがよくわかっている。カラオケという最高のストレス発散場所へ行こうと誘われて、断る理由などあるはずがない。


「じゃあ放課後のカラオケを楽しみに頑張るんだよ」
「うっ……が、頑張りたい……けど」

「頑張るんだよ?」
「……はい」


 やはりお姉ちゃんには敵わない。二度も強く言われてしまい、これはもう頷くしかなさそうだ。