「うおっ、春哉が女子と登校してる!?」
「そうだよ。瑞樹がこの子に迷惑かけてばかりだから、謝りたいなと思ったんだ」
「あー、なるほどな」
歩道を通って歩いていると、自転車に乗っていた男子が西山くんを見て思わず止まり、話しかけていた。
西山くんは当たり前のようにサラッと理由を話すのを見て心から安心した。
今の言葉を聞いた周りの人たちも「なんだ」とか「西山くんらしいね」と言って安堵していた。
そうです、完全に私は巻き込まれた側なのです。
「じゃあこの子が万年2位の子か!」
やっと会えた!とでも言いたげな顔に、大きめの声が周囲にも届いたことだろう。
男子は口にしてからハッとした様子だったけれど、時すでに遅し。



