「そんな汐音の可愛い姿、誰にも見られたくないな」
「見せるつもりなんてないし……」
一見強気な女子って思われがちだけれど、意外と弱かったりするのだ。
霧谷にはもう全部バレてしまっていて、許可なく唇を簡単に奪われてしまう。
もちろん私が怒らないと知っているから。
ただ赤くなって照れるだけだと知っているから、何も聞かずにキスをしてくるのだろうけれど。
甘い甘いそのキスを私は受け入れて、彼に身を預ける。
胸がドキドキと高鳴り、全身に熱がまわる中で、私は確かな幸せを感じていた。
今は勉強よりも、霧谷と甘い時間を過ごしたい。
少しダメな考えを持ってしまっている気がするけれど、思考が鈍る中で欲が露わになってくる。
その欲に抗うことなく、私は幸せで甘い時間を目を閉じて受け入れていた。



