「……で、瑞樹たちは無事に解決したの?」
「ああ、それはもうご覧の通り晴れて恋人同士になることができ……」
「早く離して!いつまでこうしてるつもりなの!?」
「んー、俺が満足するまで?」
「そもそも二人が戻ってきたんだから早く帰りなさいよ!」
澪と沙良に抱きしめられているところを見られるのは正直恥ずかしい。
それに今、霧谷はさらっと恋人同士になったって……!
「なんか、汐音と霧谷って付き合ってもそんな感じなんだね」
「まあようやく想いが通じ合ったんだし、これで良かったんじゃない?」
けれど二人は嫌がる私を助ける様子もなく、ただ楽しそうに私たちを見て笑っていた。