「ずっと未練があったんだ。だから他の誰かと付き合ってもすぐに思い出したり、重ねてしまったりで長続きはしなかったな」
やっばり、という感情と胸がギュッと締め付けられて苦しくなった。
「ただそれも全部過去の話」
「……え」
「藍原ちゃんと関わりを持ってから、いつの間にか未練なんてものはなくなった。後悔の念はずっと消えなかったけど、藍原ちゃんが好きだって気持ちがどんどん俺の中で占めていったんだよな」
思わず振り返って霧谷を見てしまう。
あまりにも近い距離に霧谷がいて驚いたけれど、それよりも今の言葉の真意を確かめたかった。
「誰かに縋るように関係を持つんじゃなくて、心から藍原ちゃんが欲しいって思った。俺だけのモノにしたいって。でも今度は、友梨にあんなひどい形で終わらせておいて、自分が幸せになろうとしていいのかって思い始めたんだ。それでなかなか藍原ちゃんに言い出せなくて、傷つけたよな」
じゃあ霧谷は私と関わるようになってから、いつしか未練がなくなって私のことを……?



