気持ち悪い。
きっと嫌がっても無理矢理連れていかれる。勝ち誇ったように、ニヤニヤと笑う彼らが気持ち悪かった。
珍しく澪が嫌な顔をして手を振り払おうとしていたけれど、男の力を前に敵わない様子。
あまりにも突然やってきた緊急事態に焦りと恐怖だけが募っていると、閉まっていたカラオケ店の出入り口のドアが再び開く音がした。
「やっぱ二人とも外で待ってたのか」
「急にいなくなるから驚いたよ」
ドアの方向に視線を向ける間も無く、カラオケ店にいた時に聞いた声が耳に届いていた。
もしかしてと思った時にはすでに彼……霧谷は私のすぐ隣に来ていた。
「俺の彼女に何か用ですか?」
「……なっ」
彼女という言葉に反応しそうになったけれど、必死で我慢する。
霧谷は私の腕を掴む男の手首を握り、離せと行動でアピールしてくれていた。



