「夏祭りとは別でって、ことでいい?」
「そうだね。でも今年は1.2回に留めておかないといけないよね……本当はもっと一緒にいたいんだけどなぁ」
なるほど、以前西山くんのことをベタ惚れと言っていた霧谷の気持ちがよくわかる。
西山くんの脳内には幼なじみの存在が大半を占めているのだ。
きっと霧谷も同じように忘れられない人の存在が……なんて、また彼のことを考えてしまう私も私だ。
「藍原さんはどこに行きたい?勉強のことを忘れられる場所」
「勉強のことを、忘れられる……」
「余計なことを考えずに済む場所がいいからね」
「そうだなぁ……」
今、私が行きたい場所は……と考えた時、霧谷と話していた“猫カフェ”のことを思い出した。



