そのため私の通う高校の生徒だけではなく、他校の生徒も多くこの店を利用していた。
カラオケ店にとっては売り上げが良くて嬉しいと思うけれど、私たち生徒たちはそうではない。
その理由として挙げられるのが、他校間でのトラブルが多いのである。
「おい、当たりじゃね!?」
「本当じゃん!可愛い子たち発見!」
そんなことを考えていたからだろうか。カラオケ店を後にすると、まるで出待ちしていたかのように他校の男子生徒が数人、ドア付近に立っていた。
さらに最もトラブルを引き起こす原因が多いといわれている高校の生徒で、なるべく関わりたくない。
澪もそう思ったようで、足早にその場を去ろうとしたけれど、大胆にも彼らは私たちのいく道を阻んできた。
「無視は良くないだろ?」
「今から俺たちと遊ぼうぜ」
最終的には近くにいた男に腕を掴まれ、ゾッとした私はその場に固まって動けなくなってしまった。



