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せっかくストレス発散にと思い、カラオケへ来たというのに、霧谷と遭遇したせいで最悪のものになった。
澪は苦しそうに笑うし、私はムカムカするしで心から楽しめたのはほんの1時間くらいだ。
「あー、疲れた」
「澪は笑い過ぎで疲れただけでしょ」
澪だけが終始楽しそうで、私は逆に疲れてしまった。明日も学校があるため、暗くなる前に帰ろうということになり、部屋を出る準備を終えてレジに向かう。
その時にまた霧谷と会ったらどうしようかと思ったけれど、彼の姿はなく安心した。
「今度は違うカラオケ店に行こっか」
「そうしてくれるとありがたいです」
「ただここのカラオケ店が一番良いって言うからなぁ」
澪の言う通り、私たちが行ったカラオケ店は曲の種類が豊富で、さらに料理にも力を入れている。
それだけではなく、利用料金もリーズナブルということで、学生に人気のカラオケ店なのである。



