それからどのくらいが経っただろう。
注文した料理も食べつつ、歌も歌うを繰り返し、カラオケを楽しんでいた。
「私ドリンク入れてくるけど澪は何かいる?」
「あっ、じゃあ炭酸系お願い!」
「わかった!」
澪が歌うタイミングを見計らい、二人分のコップを持って部屋を出る。
途端に曲の音が遠くなり、どこか別世界に来たような感覚に陥る中、ドリンクバーのある場所に目指して歩いた。
今日は災難だったけれど、澪がカラオケに誘ってくれたおかげで息抜きはできた。
ボッチの不安もまだ拭えないけれど、月末の宿泊行事で友達ができることを祈りたい。
今は澪に言われた通りマイナス思考をやめようと思いながら歩き、ドリンクバーのコーナーに着くと、同じ制服を着た男子二人組が飲み物を入れている場面に出くわし、思わず足を止める。



