愛恋のキス




「お腹空いたなぁ。せっかくだし何か頼もっか。落ち込んでる汐音に今日は私が奢ってやろうじゃないの」

「ほ、ほんと……!?」

「……ふふっ、本当だよ。汐音って心許した相手にはかなり子供っぽくなるよね」

「子供ってさすがに失礼じゃ」
「ほら、何食べたい?好きなの頼んでいいよ」


 さすがは澪さま。私が言い返す前に遮って話を変えるとは、高度な技術をお持ちである。

 それに比べて霧谷は人のプライドを傷つけることばかり言って……また思い出してはイライラしての繰り返しで、そろそろやめようと思った。

 とにかく今日は歌いまくって、ストレスを発散しようと決める。