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その後、たくさんの動物と戯れ合い、終始頬が緩みっぱなしだった。
「はぁ〜……なんであんなに可愛いんだろうね」
「うーん、そんな藍原ちゃんが一番可愛かったけどな」
「やっぱり可愛かったよね!みんな懐いてくれるし、手や鼻とか舐められちゃったよ。くすぐったかったけど本当に可愛くて癒されたな〜」
「うん、聞いてないね」
「……?」
動物園を出ても興奮が冷めないでいると、なぜか霧谷はため息を吐いていた。
そういえば動物と触れ合っていた時もため息を吐いていた気がする。
「もしかして霧谷、動物が苦手だった……?」
私が好きだから、無理して付き合ってくれたのだろうか。それなら言ってくれたら良かったのに。



