愛恋のキス




「へぇー、霧谷ってそんなに汐音のこと気に入ってたんだ。女子なら誰でもいいと思ってた」

「うわっ……藍原ちゃんの友達も中々言うね」


 澪の言葉が結構心に刺さったようで、ダメージを受けていた様子。

 けれど澪の言葉は間違いではないだろう。今は私に興味を持っている霧谷でも、いつ他にいくかわからない。


「だって霧谷と付き合った女子はみんな長くは続かないって聞くし、なんか彼女として見ないんでしょ?だから霧谷は付き合ったら終わりって感じじゃ……えっ?」


 特に澪が何か悪いことを言ったわけでもないけれど、彼女が話し終える前に霧谷や沙良、西山くんは気まずそうに口を閉じていた。

 これもまた堀田くんは私と澪側のようで、何もわかっていない様子。


「待って、もしかして地雷踏んじゃった?」
「あー……まあ確かに瑞樹は軽いからね!」


 焦っていた澪をよそに、沙良がわざとらしく明るい声を出した。