「んー、藍原ちゃんを見てるとからかいたくなんだよなぁ」
けれど霧谷は全く反省する素振りすら取らない。大きくため息を吐いて、もう霧谷の相手はしないことにする。
こんなことをして勉強時間が割かれ、困るのは私だ。
「藍原さんの気持ちを考えてあげないと」
ああ、西山くんって本当に神のような人だ。彼だけが私を庇ってくれているような気がする。
沙良は何かと霧谷の肩を持つし、澪には笑われる。堀田くんも霧谷を止めてはくれる時はあるけれど、どちらかといえば霧谷側だろう。
「本当に西山くんって優しさに溢れてるよね」
澪は西山くんに相当惚れ込んでいるようで、ついには本人がいる前で堂々と褒め出した。
そこに恋愛感情がないからあえて口にできるのかもしれないけれど、澪の本心は不明である。



