「大人しくできないなら帰って」
「藍原ちゃん、必死だな。俺とデートする以外の道はないのに」
「はぁ?まだテスト始まってすらないでしょ」
「もちろん俺が勝つに決まってるだろ?藍原ちゃんとどこに行こうかな〜って考えてんだけど、どこかリクエストはあるか?」
さらっと。さらっと私を見下す発言をする霧谷。堀田くんは「あちゃ〜」というような顔をしていたけれど、もう遅い。
手に持つシャーペンを投げつけたくなったけれど、必死で我慢する。
「瑞樹、人を怒らせるような発言をしたらダメだよ」
微妙な空気が流れると思ったけれど、その前に西山くんが間に入ってくれた。
ああ、本当に西山くんは素敵な人だ。彼がいなかったら、また私はギャーギャーうるさく叫んでいたかもしれない。



