「藍原ちゃんも一緒に寝る?」
「え……わっ!?」
突然霧谷が口を開いたかと思うと、グイッと手首を引っ張られ、彼の元に倒れ込んでしまう。
「はい、捕まえた」
「起きてたの!?」
背中に手を回されてしまい、まるで抱きしめられる状態となっていた。
「藍原ちゃんと一緒に寝ようと思って待ってた」
「ふざけないで離して!」
「やっと抱き枕をゲットできたよ」
「抱き枕扱いするなー!」
まさか沙良や堀田くんの前でこんなことするなど思っていなかった。
どうやら私は霧谷という男を甘く見ていたらしい。もっと警戒心を強く持たなければ。
「そんなに嫌がんないで」
「普通にこんなことするとかあり得ないから!離さないと叫ぶよ!」
「それなら藍原ちゃんの口、塞ごうか?」
トーンの落とした声に、何となく嫌な予感がした私はすぐに口を閉じた。



