「で、何なの? 本題は」



「はぁ、もう。高田には敵わないよ」



これでも一応、年上だぜ?
てゆーか教師だし。

とか言いながら、先生が散らかっている机をあさる間に、私は隣の丸椅子に腰かけた。





「知ってるよ。二十四でしょ?」


「五だよ!」



「あはは、ごめん。いいじゃん。若く見えるってことは」



「こうして生徒になめられるけどな」



「うっそー、尊敬してるのにぃ。大尊敬」



「ほらみろ」



あった、と先生が手にしているのは、見覚えのある薄い紙。