「おーい今日のHRは席替えするぞ」



先生のその一言で前の席からは歓喜が、後ろの席からは悲哀の声が聞こえて来る。




「ほーら、前の席のやつから取ってけー」



先生が席の番号が書いてある紙の入った箱を用意する。


そして順に前の席から紙を引いて行く。




黒板にはすでに机の場所に合わせて、数字がランダムに書き込まれている。



今まで私は廊下寄りの真ん中あたりの席にいた。



別に席はどこでもいい、前でも後ろでも。



強いて言うなら、後ろの方が嬉しいけど。