「こ、れは、現実? 夢じゃない?」

「うん。夢じゃないよ」

「そっか。よかった」

「よかったの?」

「嬉しいから、よかったの」

「え……。それじゃあ」

「うん、よろしくね。礼央」

今度は僕が頬をつねる番だった。

「ほ、本当に? これは夢じゃないよね」

「ふふっ、うん。夢じゃないよ。私も礼央のこと大好きだからね!」