「こんな暗い話してごめん」 話終わると同時に僕は和香に謝った。 てっきりなんてことない顔で聞いていると思っていたのに、彼女は静かに泣いていたから。 その瞳を黄色に染めて。 普段の金色とはどこか違う、それでもとても綺麗な黄色だった。 「僕のせいなんて言っちゃダメだよ。本当は思ってないんでしょ? それならちゃんと正直に言わないとダメだよ! せめて、私には言って」 和香はそう言って、そっと目を伏せた。 瞳の色は、嘘の色だった。