とにかく、金曜日だ。

先輩にちゃんと伝える。

そうじゃないと前に進めないもんね。
……告白できるか分からないけど。


目をつぶるとそこには優しい笑顔の葵生先輩。
トクンとリズムよく胸が高鳴る。
やっぱりそこには以前のような甘酸っぱさは無い。


でもこれが私の出した答えなんだ。


すぅ、と体の力が抜けると眠りに落ちていく。


この選択に間違いはないと胸に抱きながら。