素直になれない高野くんと素直になりたい私。




バカにしたように言い返されて、私はムッと唇を尖らせた。


また下手って言われたし!


わかってはいるけど、他人に言われるの傷付くからね!?



「でもマジで自信ないから一曲だけでいい?」


「仕方ないなぁ」


「上から目線やめろ」



本当にカチンときたのか、眉間にシワをぐっと寄せて。


もしかしてまた足踏まれるかと思って、高野くんから足を遠ざけたら、


全くガードしてなかった脇腹をくすぐられた。



「ひっ…ん、あっ、無理そこ弱い…からぁっ!」


「腹立ったからイジめてやる」


「ひっ…あはっ、ダメっ、あははっ!」



脇腹はマジでダメだってば!


くすぐったいし、何より、



好きな人に触られるとか恥ずかしすぎて無理ッ!!