高野くんの歌が終わって、小さく拍手した後、 次が私の番だったから、テーブルに置いてあったマイクを握った。 「高野、マイク貸して」 「は? 次って三澤の番だろ?」 「一緒に歌うから」 湊くんが高野くんに手を差し出すと、 高野くんが一瞬、眉毛をピクッと動かして。 「あ、もう曲始まっちゃう」 前奏が流れてきた時、ようやく湊くんの手にマイクが渡った。 高野くん、なんかマイク渡すの渋ってたみたいだけど… 自分が使うマイクは他の人に回したくない派かな? そういう人もいるよね。