素直になれない高野くんと素直になりたい私。






恋ってやつを知ったのは


小学生4年生の時。




『返して!』


『取り返してみれば〜!』



私の筆箱を奪って逃げていく、高野(たかの)翔希(しょうき)くん。


みんなの人気者で、リーダーって感じで。


人気者だけど、


女の子みんなに意地悪で、こうやって特に仲良くもない私にまで意地悪してくる。


私はそんな彼が、ちょっと苦手だった。



『返してよー…!』


『追いついたら返してやるよ』



運動もできる高野くんは、いつも運動会でリレーの選手に選ばれてるくらい、足が速い。


それに追いつけるわけ、ないじゃん。