♢
――夏祭り当日。
期末テストは赤点の心配をするどころか、平均よりも高い点がとれた。
そのおかげで補修にひっかかることもなく、今日は存分に楽しめる。
「はい!できたよ~」
浴衣の着付けが終わると、ママはにこにこ笑顔でそう言った。
白地に黄色のお花が咲いたかわいい浴衣に、淡い水色の帯。
何回も着たことがあるわけじゃないけどお気に入りだ。
「ママ、ありがとう!」
自分で着付けをすると、とんでもないことになるから助かった。
そのあとメイクをしてヘアアレンジをしていたら、あっという間に約束の時間になる。
ピンポーン。
インターホンが鳴って、瞬が迎えに来てくれたことを知らせた。
「ママ、行ってきます!」
「いってらっしゃい!楽しんでね!」
いつもと変わらない笑顔で見送られて、玄関の扉を開ける。
そこには、白いTシャツに涼し気なアウター、白茶色のズボンを着こなした瞬が立っていた。
いつもはさらさらの髪も、今日はワックスで整えられてる。
「えっ、かっこいい!」
「第一声からどーも。ていうか、そういう反応するなら俺じゃない?希帆、浴衣着てるのに」
た、確かにそうかも……?
瞬があまりにもかっこいいから、はしゃいでしまった。
えへへ……と笑っていると、当たり前かのように自然と手を握られる。
――夏祭り当日。
期末テストは赤点の心配をするどころか、平均よりも高い点がとれた。
そのおかげで補修にひっかかることもなく、今日は存分に楽しめる。
「はい!できたよ~」
浴衣の着付けが終わると、ママはにこにこ笑顔でそう言った。
白地に黄色のお花が咲いたかわいい浴衣に、淡い水色の帯。
何回も着たことがあるわけじゃないけどお気に入りだ。
「ママ、ありがとう!」
自分で着付けをすると、とんでもないことになるから助かった。
そのあとメイクをしてヘアアレンジをしていたら、あっという間に約束の時間になる。
ピンポーン。
インターホンが鳴って、瞬が迎えに来てくれたことを知らせた。
「ママ、行ってきます!」
「いってらっしゃい!楽しんでね!」
いつもと変わらない笑顔で見送られて、玄関の扉を開ける。
そこには、白いTシャツに涼し気なアウター、白茶色のズボンを着こなした瞬が立っていた。
いつもはさらさらの髪も、今日はワックスで整えられてる。
「えっ、かっこいい!」
「第一声からどーも。ていうか、そういう反応するなら俺じゃない?希帆、浴衣着てるのに」
た、確かにそうかも……?
瞬があまりにもかっこいいから、はしゃいでしまった。
えへへ……と笑っていると、当たり前かのように自然と手を握られる。



