そしてやってきた期末テスト最終日。

今日は苦手な英語と数学のテストがある。


だけどいちばん頑張って努力した教科だから、今までよりはいい点数がとれるはず。



「おい、いい加減起きろ」

「……んん、むり、ねむい」



寝ぼけながら言葉を返す。


だって昨日夜遅くまで勉強してたからまだ眠たい……


布団をかぶりなおそうとして、そういえば前にもこんなことがあったなと頭の片隅で考える。


でも眠たい頭がそこまで深い思考をするわけもなく、もう無視してしまおうと寝返りをうつ。


すると――



「起きないならこのまま襲うけど」

「ひゃっ!?」



瞬の低い声が耳元で響く。

驚いてすぐに体を起こした。