君をトリコにする方法

「……んで、話してくれんだよな、全部」



不安そうな顔をして確かめるように聞いてくる。


こくりと頷くと、ほっと息を吐いて表情が少し緩んだ。


そんな瞬を見て私も覚悟を決める。



「……あのね、まず、瞬に告白した日まで話が戻るんだけど……」


「うん」


「その……実は、瞬の隣にいたかっただけで、正直、恋愛的な意味で好きだから告白したわけじゃないといいますか……!」



後ろめたくてずっと隠していたことを話すのは勇気がいる。


目をぎゅっとつむって勢いで話した。



「うん、それで?」


「わーん!やっぱり失望した!?でも瞬の隣にいたいって気持ちは本当で……ってあれ?全然驚いてなくない!?」



あまりにも普通に流されて、気づくのに一瞬遅れてしまった。


というかこの流れ、前にもしたことがあるような……