「それ俺のコーラ!」
「ああ、憂雅のだったんだ。ごめーん」
「失せろ刹那。いつもヘラヘラしやがって、気味が悪いんだよ」
心無い兄の言葉に、怒りを押し殺し冷静を努めていた俺はキレた。
「はっ、私情を挟んで兄弟分を怒鳴るとは、公私混同もいいとこだ。
見損なったよ、絆」
声のトーンを下げ、雰囲気をガラリと変えて鋭利な言葉の刃を投げつける。
「怖いんだろ?俺が本性を隠してることが。
荒瀬の優秀な血を継いだのがお前じゃなくて俺だから、いつ若頭の地位を奪われるかハラハラしてんだろ?可哀想に。
幼い頃から得体が知れなくて、怖かったんだろ俺の事。
お前勘だけはいいもんな、その他はてんで俺に及ばないが」
絆は俺の言葉を、ただ睨みつけながら反論せず聞いていた。
今口を出せば何を言っても論破されてしまうから、相手の出方を伺っているようだ。
「落ち着けって刹那。絆も言い過ぎだ。お互い謝れ」
「黙ってろよ憂雅、ガキの喧嘩みたいに仲裁すんな。
これは俺と絆の問題だ。真っ向から言ってやらねえとこいつも納得しねえんだよ」
仲裁に入ろうとした憂雅を相手にせず絆を睨みつける。
俺の怒り方は父さんによく似ている言われていた。
けど父さんより口が達者なため簡単に相手を支配できる。
つまり絆にとって弟の俺は、最も敵にしたくない相手だ。
「なんとか言えよ若頭。こんな青臭いクソガキに言い負かされんな」
あざ笑いながら詰め寄る刹那。
絆は微動だにしなかったが、後ろか近づいてきた足音には素早く反応した。
「……大丈夫?」
足音の正体はさっきの女だった。
「ああ、憂雅のだったんだ。ごめーん」
「失せろ刹那。いつもヘラヘラしやがって、気味が悪いんだよ」
心無い兄の言葉に、怒りを押し殺し冷静を努めていた俺はキレた。
「はっ、私情を挟んで兄弟分を怒鳴るとは、公私混同もいいとこだ。
見損なったよ、絆」
声のトーンを下げ、雰囲気をガラリと変えて鋭利な言葉の刃を投げつける。
「怖いんだろ?俺が本性を隠してることが。
荒瀬の優秀な血を継いだのがお前じゃなくて俺だから、いつ若頭の地位を奪われるかハラハラしてんだろ?可哀想に。
幼い頃から得体が知れなくて、怖かったんだろ俺の事。
お前勘だけはいいもんな、その他はてんで俺に及ばないが」
絆は俺の言葉を、ただ睨みつけながら反論せず聞いていた。
今口を出せば何を言っても論破されてしまうから、相手の出方を伺っているようだ。
「落ち着けって刹那。絆も言い過ぎだ。お互い謝れ」
「黙ってろよ憂雅、ガキの喧嘩みたいに仲裁すんな。
これは俺と絆の問題だ。真っ向から言ってやらねえとこいつも納得しねえんだよ」
仲裁に入ろうとした憂雅を相手にせず絆を睨みつける。
俺の怒り方は父さんによく似ている言われていた。
けど父さんより口が達者なため簡単に相手を支配できる。
つまり絆にとって弟の俺は、最も敵にしたくない相手だ。
「なんとか言えよ若頭。こんな青臭いクソガキに言い負かされんな」
あざ笑いながら詰め寄る刹那。
絆は微動だにしなかったが、後ろか近づいてきた足音には素早く反応した。
「……大丈夫?」
足音の正体はさっきの女だった。



