惚れたら最後。

「まじかよ、例のカノジョ?」



一瞬入るかどうかためらったけど鉢合わせたら逆におもしろいから部屋の中に入った。

残念ながら、リビングは誰もいなくて電気もついていない。

部屋の電気をつけ、奥の部屋からゲーム機を持ち出してリビングに戻った。

帰ろうと思ったけど、少し喉が乾いたと思って勝手に冷蔵庫を開けて物色した。



「は〜、酒とツマミしか入ってねえ寂しい冷蔵庫だな。
でも今酒の気分じゃねえんだよな……あ、コーラあるじゃんこれもらおう。
……でもあれ?絆ってコーラ嫌いって言ってたような……ん?」



ふと、背後から視線を感じて振り返った。

そこにいたのは、寝室の扉の前に立つ、えげつないほと抜群なプロポーションの女。

こちらをぼう然と見る女は、色白で顔が小さく背が高い。

え?脚長っ、ハーフ?待って誰この美人。部屋間違えたっけ?




突然の美女の登場にプチパニックに陥っていると、彼女が目を見開き、口を開いた。