「琥珀」



ただ呼ばれただけ。

それなのに色香の漂う声にドキッとしてしまう。



「なに?」

「いや、琥珀って綺麗な響きだと思って」

「どうしたの急に」

「一生かけて守るって誓うから、ずっと俺のそばにいてほしい」

「ねえほんとにどうしたの?熱でもあるんじゃ……」



甘い言葉の嵐に混乱してしまう。

意図が汲み取れなくて見つめると、絆は視線を逸らして恥ずかしさを紛らわすかのように頭をかいた。















「だから……。
ちゃんとするって言ったろ、プロポーズ」